品性の欠片もない

自分の説明は自分にだけすればよいです

かつて不安だった自分のことを忘れないようにする

 会社に入ってばかりのころは何もわからないし何したらいいかわからないし会社の人こわいしでとても不安でした。ですがいちばん最初に僕に仕事を教えてくださった先輩はとても素朴な方ではありましたがいつもやさしくニコニコしている方でして、ぼくはその先輩に緊張を取り除いてもらっていました。最近は会社にも慣れてきて当時のような種類の不安を覚えることは少なくなりました。でもあの不安は忘れないようにしたいです。もし将来ぼくと同じような不安を抱えている人がぼくの前に現れたら、それを察したいからです。先輩と同じようにニコニコしてあげたいです。少しでも不安を取り除いてあげたいです。それはかつて不安だったぼくを救ってくださった先輩への恩返しです。もしも、かつての不安を忘れて、目の前の誰かの不安を軽んじるようなことがあれば、それは忘恩です。かつての自分を忘れることです。かつて不安だった自分を助けてくれた人がいて、その人のお陰でかつてと同じような状況に置かれても不安にならない現在の自分に至れたのに、自分と同じような不安を感じている人に共感を抱けないことは、かつての自分の不安を取り除いてくださった方への忘恩だと感じられます。こち亀のOP『おいでよ亀有』でも「誰でも一度は子供だったけどみんな忘れてる 」と歌われていました。若干意味が異なるような気がします。